第2話「黙示録の欠片」

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どれだけ眠ったかわからない…ボクはまだ生きている…青年はそう言うと少し目を見開いて…深い溜め息をつく…数百年前のあの日…たった一夜にして滅んだ文明は…黙示録という名の終わりの 始まりでもあった…SYMFONYの内側で揺れる少女たちの魂は…ブリキの兵隊たちのパーツに代用され神聖エルフィード帝国に繁栄を齎した…。だが同時にそれは…深い哀しみでもあった…。 そう?半径300kmに及ぶクレーターと周囲に散らばった瓦礫の山…そして…深い因子の記憶… 全てが絡みつく様に少女たちの中で揺れていて…かつて《賢王》と呼ばれた少年の悲鳴が…記憶の底で鳴り響く…「ボクはどうして生きているんだ…」そう問い掛ける少年の声に共鳴して… 少女たちが奏でる賛美歌は…黙示録の欠片の内側に注がれて行くっ!!?やがて…白く染まった髪を持つ青年が…偽りで満たされた庭園に降りたってヒトヒラの旋律を夜空に解き放って行くっ!!?
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