大会

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「とも……」 「おい、クズ」 秋夜が巴に話しかけようとしたそのとき、桃花は冷たい声で話しかけた。 「クズ?それは俺のことか?」 秋夜は「クズ」と言う言葉にムカつき冷たい目で桃花を見下ろす。 一昨日、別れを告げられただけでも腹が立っているのに、巴の友達に喧嘩を売られ更に腹が立つ。 「そうよ。あんた以外誰がいんのよ」 桃花は秋夜の態度に腹が立つ。 浮気して振られたくせに、のうのうとここにくる神経が理解できない。 付き合っているときは一度もこなかったくせに、今更なんできたのか。 その理由はよりを戻すためだとわかっている桃花は、その厚かましい考えをする秋夜をどうしても許せなかった。 応援にさえくれば、また惚れ直してよりを戻せると。 「おい。巴の友達だからさっきまでの発言は許してやる。でも、今から……」 「なに彼氏面してんの?」
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