モテ期!?

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「ありがとう。薺くん。あそこ私の家」 私は自分の家を指差す。 「どういたしまして。また、明日。桜庭」 「うん。また明日」 私は薺を見送ってから家の中に入る。 「ただいま」 「彼氏か?」 「ギャアッ!」 急に声をかけられ変な声が出る。 「うるさいぞ」 祖父は耳を押さえながら言う。 「仕方ないでしょう。家に帰る入った瞬間、目の前にじいちゃんがいて驚いたんだから。心臓止まるかと思ったじゃん」 本当に驚きすぎて止まるかと思った。 「大丈夫だ。そう言えるってことは止まってないから」 'うん。そうだね' 私は何当たり前のこと言ってんだ、と白い目で祖父を見る。 「それで、今の男は彼氏か?」 祖父は私が質問に答えないのを焦ったく思ったのかもう一度尋ねる。 「違うよ。ただの同級生。先生に頼まれごとして遅くなったから、心配で送ってくれたの」
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