モテ期!?

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モテ期!?

次の日。 登校すると昨日、薺とアイスを食べている姿が目撃されていたらしく噂になっていた。 '最悪だ。金曜日からずっと私関連のことが学校に来るたび話題になる。なにこれ?なんのなの?一体私が何をしたっていうの?嫌がらせにも限度ってもんがあるでしょ!' 私は会ったことも、実際にいるかもわからない神に向かって心の中で文句を言う。 女子達の視線にうんざりしながら、私は教室まで逃げるように早歩きで向かう。 「おはよう。巴……それより大丈夫?」 教室に入り、自分の席に着くと桃花に話しかけられた。 私のげんなりした顔見て心配そうな顔をする。 「おはよう。大丈夫じゃない。なんで、私の噂ばっかり流れるの?あの二人と関わる女子なんて私以外にもいるのに……」 私は鞄に顔を突っ込みながら嘆く。 桃花は私の言葉を聞いて「それはあんたが学校一の美女で、男嫌いで有名だからよ」と言いたくなる。 本人は知らないから余計にややこしくなるんだよな、と思いながら「あの二人は学校モテ男トップ3に入るからだよ」と誤魔化す。 桃花は嘘は言ってないし大丈夫だろうと苦笑いするしかない。 「モテる人って大変だね……」 私は桃花の言葉を聞いて二人に同情する。 たった3日噂になっただけだし、毎日噂される二人に比べたらマシだなと思えてきて、少しだけ元気になる。 'あんたがそれ言うか!' 桃花は出かけたその言葉をなんとか飲み込み、知らないって幸せなんだなと私を見て思う。 「本当そうだね」 桃花はもう苦笑いするしかできなかった。
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