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「いいよ。好きなジャンルとかある?」
自分の好きな本を人に紹介できるのは嬉しい。
桃花達にもおすすめしたことはあるが、あまり小説を読むのが好きそうではなさそうだったので無理強いはよくないと思い一回でやめた。
向こうから聞いてきたら喜んで教えはする。
「俺はミステリーとファンタジーが好きかな」
「いいよね。私も好き」
もちろん、ミステリーとファンタジー以外のジャンルも好きだ。
ぶっちゃけ面白ければなんでも読む。
ただホラーのジャンルで心霊関係だけは苦手で読まない。
昔、一回だけ読んだが、夜寝られなくなり二度と読まないと誓った。
それくらい怖かった。
「……『私の愛はここにある』ってファンタジー小説は読んだことある?」
少し考えてからおすすめの小説を言う。
みんなが知っているような小説を最初は言おうかと思ったが、気づけば言おうと思っていたのとは違う作品名を口にしていた。
「ある。あれ、いいよね。俺は特にヒロインが愛する人を救うためその身を捧げて助けるってシーンが一番好き」
「そこ本当に良かった。感動するよね。特にヒロインのセリフ……」
薺が知っていることに驚いたが、ヒロインのセリフを思い出し目頭が熱くなる。
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