モテ期!?

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「終わった」 「ようやく解放されるね」 桃花は笑う。 「他人事だと思って……」 「だって私には関係ないもん」 「薄情もの」 私はムッとした顔で桃花は見る。 桃花は私の顔を見てハハッと笑ってからこう言った。 「まぁ、まぁ。どうせ来週には落ち着いてるって。気にするほうが時間の無駄だよ」 「……確かに、そうかも」 「そうだよ」 「じゃあ、いっか別に」 「そうそう。女子の嫉妬を相手にするのは時間の無駄だよ」 「まぁ、いつか終わるだろうけどさ。なんで彼女達はさ、あんなに私を敵視したんだろ?」 特に茜のグループの女子達、とは今なかったが桃花には伝わっていた。 「さぁ?構ってもらえなくなるのが嫌だったんじゃない?」 女子達が睨んでいた理由をわかっていたが敢えて言わなかった。 別にいう必要もないと思った。 好きな男が学校一の美女に取られたのが気に食わないからなんて知る必要はない。 あの二人の彼女でもないのに、そんな理由で私を睨む女子達に桃花はこの一週間物凄く腹を立ていた。 もし、来週も同じことをしたら殺意のこもった目で睨み返してやろうと思うくらいには怒っていた。
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