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「長いね。でも、自分勝手な人間っているじゃん。自分さえよければ相手が傷ついてもなんとも思わない人って。だからさ、あの子達はさどれだけ自分達が馬鹿なことをしているのか気づいてないのよ……本当にムカつくわ」
最後の言葉は小さくて私の耳には届かなかった。
いや、例え大きくても届いてなかったかもしれない。
桃花の「自分さえよければ相手が傷ついてもなんとも思わない人って」って言葉を聞いた瞬間、桃花と秋夜のキスしている光景を思い出した。
'本当にその通りね。自分達さえ楽しければ、幸せだったら、例え友達でも彼女でも簡単に裏切る人間はいるものね……'
私は今までと違い、二人のキスを思い出しても冷静だった。
「あ……！」
桃花は自分が何を言ったか自覚し慌てる。
自分の言葉で秋夜に浮気されたことを思い出したのではないかと。
謝ろうとしたそのとき……
「本当に人を傷つける人って多いわね。次、やられたらこれからは遠慮せずにやり返すわ」
秋夜と茜の裏切りを思い出し、これからは遠慮しないと決める。
'今度睨まれたら笑い返すくらいのことはしてもいいよね？'
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