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'ふざけんな!本当にふざけんな!誰があんたみたいなクズのことなんて好きになるもんですか!'
そう言って秋夜の頬にビンタしたかったが、まだ使い道があるので今仲違いするわけにはいかない。
「はぁ…….今交際したら周りからなに言われるかわかってる?勘のいい子はすぐわかるわ。あんたと巴が付き合っていたときから私達は関係があったって」
「そんなの……!」
どうでもいいだろう、言わせておけばいい、と言おうとしたが、遮るように言葉を被せられ最後まで言えなかった。
「どうでもよくない!前に言ったよね。この関係を続けるなら、巴との関係が悪くなることだけはしたくないって」
「……わかってる」
「わかってるなら、二度とふざけたことは言わないで」
キッ、と秋夜を睨む。
「悪かった。もう言わない」
茜との関係を終わらせたくなくて、本当はまだ言いたいことがあったが無理矢理飲み込み黙り込む。
「なら、いいわ。それと暫く2人で会うのはやめよう」
「……わかった」
嫌と言ったらもう相手にしてもらえない気がして素直に頷く。
「じゃあ、私はもう行くから」
そう言うと茜は今度こそその場から立ち去る。
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