童話 文鳥とツバメ

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 とある山の中腹(ちゅうふく)一軒(いっけん)の家がありました。この家にはおじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は畑を耕しながら(つつ)ましく過ごしていました。  ある日のこと。山の(ふもと)に暮らしているお(となり)さんから一羽の文鳥をもらいました。その文鳥は、それはそれは美しい声で鳴くので、おじいさんもおばあさんも大喜びしました。文鳥は立派な鳥籠(とりかご)に入れられて、家の玄関で飼われることになりました。  文鳥はその美しい声で毎日歌いました。そんな文鳥を、おじいさんとおばあさんは畑に行く時や家に帰ってきた時など、玄関では必ず文鳥に微笑(ほほえ)んでは声をかけて可愛がりました。
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