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とある山の中腹に一軒の家がありました。この家にはおじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は畑を耕しながら慎ましく過ごしていました。
ある日のこと。山の麓に暮らしているお隣さんから一羽の文鳥をもらいました。その文鳥は、それはそれは美しい声で鳴くので、おじいさんもおばあさんも大喜びしました。文鳥は立派な鳥籠に入れられて、家の玄関で飼われることになりました。
文鳥はその美しい声で毎日歌いました。そんな文鳥を、おじいさんとおばあさんは畑に行く時や家に帰ってきた時など、玄関では必ず文鳥に微笑んでは声をかけて可愛がりました。
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