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春先のことです。
二羽のツバメがこの家の玄関先に巣を作りました。おじいさんとおばあさんは、可愛らしい居候に喜びました。
ある日、オスのツバメが文鳥に話しかけました。
「おや、こんにちは。あいさつが遅くなってすまなかったね」
文鳥はすました顔で答えました。
「いえいえ。どうぞゆっくりとしていってくださいな」
そこにメスのツバメも加わりました。
「ありがとうございます。私達の子育ての間、よろしくお願いしますね」
こうして文鳥とツバメの共同生活が始まりました。
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