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「でも、浅野先輩と付き合う事にでもなれば、俺なんかに構ってられないですよね……」 「ぃゃ、別に、付き合うとか そんな話はしてないんだけどぉ?」 「そうなんですか?」 「いや! まぁ、今の所はイイお友達? アチラの気持ちもあることだしねぇ、ハハハ!」 「ああ、それなら大丈夫だ。浅野先輩、石神サンの事スゴく気に入ってたから」 「社交辞令でしょぉ」 「そんな事ないですよ。だって、浅野先輩からメール報告 貰いましたもん、俺」 「ぇ?」 「石神サン、予想以上に好みのタイプだったからって。またセッティング宜しくって」  肉食系女子、スゲェなオイ。筒抜けかよ、イロイロと。  何だかんだ話してる間にスクランブルエッグ何てシャレオツな朝食が配膳されました。 カニとホタテの缶詰も上手いコトまざってるシーフードなヤツ。 ついでにフランスパンまで並ぶんだもん。今日はローマの休日ですかぁ? でも、紅茶のカップを置くユーヤ君の手元は乱暴で、ガチャン! って食器が音を立てるから、オレは思わず窺ってしまう。 (機嫌ワル? オレが適当なこと言ったから? っても しゃーないっしょ? 男と女のコト何だから、須らく付き合うとかそーゆー展開にゃならんってことくらい、ユーヤ君だって知ってるでしょぉが)  まぁ確かに、知り合いを適当にされんのは胸クソ悪いよな。ごめんごめん。 「アチラがOKなら、オレも前向きね。前向き。ハハ」 「……そうですか。おめでとうございます」 「っつか、これ、食べてイイの? オレ」 「どうぞ」  早速スクランブルエッグを一口。 「ぅわ、ウマ! 何コレ!? こんな美味いの食ったの初めて何スけど!」 「ほ、本当ですか!?」 「イイ嫁サンになるよ、これ!」 「……俺、男ですけど」 「ぁ……」  ユーヤ君の目ぇ座ってる。女扱いとか地雷だったみてぇだよ。 「ジョーク、ジョーク! やっぱ、料理くらい出来ねぇと男はモテねぇわぁ! って、どーせなら真奈チャンにも食わせてやりゃ良かったのに。ゼッテェ喜んだと思うぞ!」 「そうかなぁ? でも、真奈チャンとは そうゆう関係じゃないからなぁ」 「……は?」 「はい?」  ユーヤ君さぁ、カワイイ顔して言うことがさぁ、結構ド下衆いんだわぁ。 「えっと……セフレ?」 「アハハハ。そればっかりで考えてるつもりは無いですけど。 俺、神経質なんですよ。アレコレ仕切るし、かなりウザめなタイプ何です」 「そ、そぉなん?」 「例えば、映画を見るのはこの人、とか。旅行はこの人、とか。食事もそう。 ケースバイケースで適材適所みたいなのがあって、全部を同じ人とこなせないって言うか」  怖。オレに負けないご都合主義 見~~っけ。
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