眠れる獅子を叩き起こしてしまったらしい ※

1/1

129人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

眠れる獅子を叩き起こしてしまったらしい ※

「ひぃぃ!! もぉぉ……、むり……」  ずちゅ、ずちゅとカインの剛直を突き入れられているリリアの悲鳴が寝室に響く。 「まだだ、まだ……、いける、だろ……」  艶かしい声をリリアの耳元で響かせたカインが、さらなる快感を与えんと、親指の腹で濡れそぼった蜜芽を押しつぶす。その瞬間、全身を駆け抜けた快感に、リリアはカインの剛直を強く締めつけていた。  蜜道がうごめくたびに、屹立を離しまいとうねる内壁。奥へ、奥へと誘い込むように屹立を咥えた蜜口は、リリアの意思とは関係なく愛液を垂れ流し、シーツの上へ卑猥なシミを広げていく。  獣のような格好のまま、何度果てたかわからない。  背後から穿たれるたびに、その激しい抽送に華奢なリリアの身体は前後に揺すられ、その揺れに合わせ円やかな乳房も揺れる。  ねっとりと蜜芽をこねるように置かれた二本の指が動くたび、ビリビリとした快感が胎全体へと広がり、更なる快感を得ようと内壁を収縮させ蜜道を穿つ剛直を離しまいと絡みつく。 「あぁぁ、リリア。離したくないんだね。内壁が絡みついて、絞り取られそうだ」  欲望を滲ませた艶かしいカインの声が耳元で響くだけで、リリアの身体は嬉しそうに反応する。そんな彼女の反応に気を良くしたカインの容赦ない攻めは続く。背後から回された手に、みっちりと剛直を受け入れている胎を押されながら膨れあがった鬼頭で最奥を突かれれば、リリアの目に火花が散る。 「いやぁぁ……だめぇぇ!! い、あぁぁ!!!!」  蜜道のある一点を必要に攻められ、叫声を止められないリリアの声に呼応するかのように、カインの抽送も速くなる。子種を搾り取るかのごとくうごめく内壁の動きに、蜜道を穿つ屹立が限界まで膨れあがる。  限界が近いとわかっていた。 「くっ……、リリア……、一緒に!!」  真っ赤に熟れた蜜芽と乳首を同時につねられ、最奥へと穿たれた剛直が飛沫をぶちまけた瞬間、強烈な快感を伴い高みへと駆け登ったリリアの身体は快楽の底へと突き落とされた。  今日、何度目かの淫水を噴き上げリリアが果てる。崩折れるようにシーツへと落ちたリリアは、突き抜けていった快楽の余韻に起き上がることも出来ない。  もう……、無理……  放心状態のリリアの身体を抱きしめたカインが耳元で悪魔の囁きを落とす。 「リリア、まだ足りない。長年の想い……、受け取ってくれ」 「えっ……、あっ、やだぁぁ、はな……して……」  不穏な響きに背後を振り仰いだリリアだったが、急激に硬度を増した屹立に蜜道を穿たれ、疑問の声は艶かしい悲鳴へと変わった。  どんな早技を使ったのか、繋がった状態でリリアの身体を反転させたカインは、彼女の脚を両手で掴みひらくと、いっきに膨れあがった剛直を蜜道の最奥めがけ突き入れた。  壁を穿ち、次の瞬間には剛直が蜜口付近まで引き抜かれ、息をつく暇もなく突き入れられる。ばちゅん、ばちゅんと、卑猥な音を響かせ突き入れられるたびに、蜜口からあふれ出した愛液が、弾け飛び腹を濡らしていく。  なにが、はじめては大切に抱きたいよぉぉ!!  傷つけないように、優しくすると言った言葉は嘘だったの!!!  カイン様の鬼、悪魔、鬼畜!!!!    ずっちゅ、ずっちゅと高速ピストンで身体を揺すられながら、リリアの頭の中ではカインへの罵詈雑言がめぐる。しかし、悲しいかな開いた口から出るのは、艶かしいあえぎ声だけだった。  恋を拗らせた男の欲を一身に受けるリリアの長い夜がふけていく。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加