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「おはようございまーす! おばさーん、拓馬は?」
毎朝のことなのだが、家の前で待ち合わせても朝の弱い拓馬はいつまで待っても出て来ない。
俺は勝手知ったる隣の幼馴染の拓馬の家に、弟の拓人が出て来たタイミングで入る。
「あらー、勇次くんおはよう」
おばさんはニコニコ笑って菜箸を持ったまま俺に手を振る。
「まだ部屋なのよー。声かけてくれる?」
俺は二階の拓馬の部屋をノックする。返事なんてあるわけないわな寝てるんだろ、とドアを開けて、拓馬を起こそうとすると、あろうことか拓馬は右手にティッシュ、左手にオナホを握りしめて寝ていた。
「あ、アホだろ……」
俺が絶句していると、「ん」と声を出して思いっきり拓馬は寝返りを打った。
掛け布団が床に落ちて俺は「あー……」と肩を落とす。
昨日オナってそのまま寝落ちしたのかよ。
拓馬は下半身に何も身に着けていなかった。Tシャツだけ着ている。しかも、朝勃ちしているではないか。
「お前、起こしに来たのおばさんじゃなくてよかったな」
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