看病

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 私はふと笑ってしまったがその日はそれで帰った。  翌日。  出社前に秘書室長へ連絡するとやはり具合が悪くて本部長はダウンしているという。仕事の前に買い物をしてマンションへ行くので本部長に伝えてくださいと頼んだ。スーパーで調達した食料品を手に本部長の部屋へ行く。    ピンポーン。  すると、なぜか自動で開いた。  ようするに本部長がきっと開けてくれたのね、良かった。寝てたらどうしようかと思った。  「おはようございます」    玄関を開けると、寝起きの髪のはねた本部長が開けてくれた。    「おい。どうして来た?」    「それはですね、昨日の悲しい冷蔵庫を見たからです」    「別に、なんでもコンシェルジュに頼めば持ってきてくれる」    「……具合悪いときにコンシェルジュ?それもどうでしょう。そういうときは知り人のほうがいいと思いますよ。家の中物色されても具合悪いとわかんないでしょ」    「……お前。物色するような奴はコンシェルジュにはなれないんだよ」    「そうですか。じゃ、私は会社へ行きましょうかね」    すると、私の腕をつかむ。  
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