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「昨日話したばかり。こればっかりはコウノトリだからね。でも嬉しい。奏ちゃんの子供だもん」
にっこり笑う緑ちゃん。結婚して本当に綺麗になった。お兄ちゃんの溺愛も分かる気がする。
私は妙に納得してすっきりした。
「緑ちゃん。身体大切にして。そしてありがとう。私就職する」
緑ちゃんは私の背中を叩いた。
「それでこそ、我が自慢の妹。好きにしなさいな。味方してあげる」
嬉しい。泣きそうだよ、私。
「やだ、泣かないでよ、菜摘ちゃん」
緑ちゃんの声にお兄ちゃんが入ってきた。
「どうした?」
「奏ちゃん、交代」
そう言って、緑ちゃんが店に出て行く。
「おい、菜摘どうした?」
私は泣き顔をあげて、お兄ちゃんに言った。
「お兄ちゃん、おめでとう。赤ちゃんのこと、聞いたよ」
「あ?ああ、ありがとう。それで泣いてんのかよ、お前……」
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