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第一章 始まりの森で
「…ここは」
僕が目を覚ますと見たことのない不思議な森が視界いっぱいに広がっていた。
動物も植物も何一つ僕の知っている姿をしていない。
...まずは周りを探索しよう。
僕は、周りの様子を探るために歩き始めた。
翡翠色の鳥や、藍色の花。断面が深紅色の木など、本当に様々だった。
暫く進むと、少し開けた平地と洞窟が見えた。
僕は少し悩み洞窟に入る。
洞窟は奥まで続いていた。
「見かけによらず広いな。」
僕は洞窟の奥に行ってみることにした。
淡い光が洞窟中を照らす。
不思議と恐怖はなかった。
洞窟の静寂に雫が落ちる音が聞こえてくる。
…分かれ道だ。
冷たい風が頬をかすめる。
僕は風のする方に出口があるという話を思い出し、風のする方へ歩いた。
少し進むと光を見つけることができた。
外から差し込む太陽の光からこの空間を守るようにこの洞窟の中はくっきりと影になっていた。
洞窟からでると川があり、対岸には村があった。
誰かがいるかもしれない。
空を見上げると夕暮れが近づいていた。
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