4人が本棚に入れています
本棚に追加
私の中の薄汚れた闇が私を呑み込んでいく。彼の放つ媚薬のような大人のフェロモンに脳が侵されていく…。
ベットの上で、麻痺した私の中の黒く蠢くいろんな欲が私を盲目にさせていく…。そんな彼の闇に取り込まれるかのように私の中に彼の欲が入ってくる…。
それを欲しがる私はまるで媚薬のようなトリュフに貪りつく雌ブタだ。
月曜日にだけ見せてくる如何わしい目をした別の顔の彼を知っているのは私だけ。
そんな彼を満たし彼の財布を利用する如何わしい私…
もう一年近く続いている真っ黒なこの関係。
いい加減、潮時だ…
もう、こんな事は終わりにしよう。
今日私はそう覚悟を決めいつものように黒いエプロンを着けた…。
事務的な会話をして作業にとりかかる。
この作業が済んだらすぐに辞める話をして帰ろう…
話を切り出すタイミングを図る。無言で作業をする間、静まり返った部屋に作業する音だけが響く。
なかなか話を切り出せず黙々と作業だけが続き時間はあっという間に過ぎていく。
最初のコメントを投稿しよう!