俺達の出会いは事故物件

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 俺は体が急に動かなくなった事に気がつき、思わず呻いた。瞼は開くが、指先一つピクリとも動かない。まるで金縛りだ。本当に幽霊が出たのか? ありえる。嫌な汗がたらりとこめかみから流れていく。 「っ」  すると次の瞬間、俺の下の服が勝手に脱げた。  なんだ? 一体なんだ?  困惑していると、俺の萎えているブツを、誰かに握られる気配がした。え? 「んぅッ」  そのまま見えない手が、俺のブツを扱き始めた。いや、怖い。金縛り状況下において、手でされても反応なんてするわけ……なくもなかった。ここの所仕事が忙しくてまともにヌいていなかったものだから、俺のブツはすぐに反応を見せてしまった……。  すると筋に沿って指が動くような感触がしたり、カリを重点的に責められ、その後は鈴口を指で刺激され感覚がした。その頃にはもうガッチガチになっていた俺の息子の尖端からは、たらたらと先走りが零れ始めていた。 「あッ、出る……ッ!」  思わず俺が声を出したのと、俺が射精したのはほぼ同時だった。思わず大きく息を吐いた俺は――直後目を見開いた。なんと後ろの孔へとなにかが侵入してきたからだ。おそらくは指だ。 「え、え、え、え、ええ!? 待て、待ってくれ!」  生まれてこのかた二十三年、異性愛者として生きてきた俺は、知識こそあれど、アナルに何かをぶち込まれる日が来るだなんて、思ってもいなかった。それも目には見えないナニカという不可解な状況だ。 「ぁァ……っく」  しかしその指らしきものが、俺の中のある箇所を優しくトントンと刺激した瞬間、俺の口からは甘ったるい声が漏れた。次第にその前立腺への刺激が強くなっていくと、再び俺のブツは持ち上がった。 「ぁっ、ハ……ふぁ……ンん」  その内に指が二本に増え、浅く抜き差しされた。かと思えば次第に奥深くまで指は進んできて、指を開くように動かされたりした。それが終わると、今度はかき混ぜるように動かされる。  そうして散々慣らされた後……――。 「お、おい! ヤめ……うぁあアァ」  熱いモノが俺の中へと入ってきた。俺の体は動かないので、受け入れるほかなかった。だが……残念なことに、とても気持ちが良い。ぐりっと前立腺を擦りあげるように動かれてから、奥深くまで貫かれる。そうして抽挿が始まった。
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