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チェルシーはお礼を言って、いったん家に戻った。そして、動きやすい服装に着替えていた。
「ツユクサがないとお話にならないもんね。とりあえず行ってみないと。怖いけど」
パンを二切れ、アイテムを持ち帰るかご、貴重品が入っているポーチ、予備の魔力回復のキャンディと魔除けの鈴とお家になぜかあった肩叩きの棒を持って、街の出入り口へと向っていった。
街の出入り口では、2人の衛兵と冒険者風の男が話していた。しばらくすると、衛兵は道を開け男は外に出ていった。
チェルシーはおはようございますと2人に頭をさげた。
「あの、この先の湖に行きたいんですけど、通して貰えますか?」
「君は雑貨屋のチェルシーさんだね?残念だけど、ここは許可がないと通れないんだよ。」
「ええ!?なんでですか!?さっきの人は通ったじゃないですか?」
チェルシーは衛兵に詰め寄った。
「いや、今の人は冒険者なので出入りは自由なんだよ。君たちはこの王国の宝、国民だから今の時期は通行を制限しているんだ。国民は僕たちが守らないといけないからね」
ええ、ほんとですか?とチェルシーは口に手を当てた。確かにここアクレス王国は他の国との交流も盛んで、ここの中だけで何でも揃う都会だけど税金が高すぎるし、物価も安くはない。
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