冒険へ?

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 チェルシーはマントの男に一部始終を説明して、座ってたら時期に来ると思うからどうぞと椅子を差し出した。  マントの男はありがとうございますといったが、差し出された椅子には座らずチェルシーの横の席に座り、マスクを外した。  「あ……どうも……」  いきなり隣に座ってきたので、チェルシーはちょっと警戒していたが、マスクを外した男の顔は酒場にはとても似つかないような、爽やかな少年だった。  切れ長の目の奥の瞳はキラキラしており、鼻筋もスッと通っていた。男はチェルシーに顔を近づけて言った。  「お嬢さんみたいな若い女の子もこんな所にくるんですね」  「は、はい。ふ、ふふふ」  チェルシーは目の前の男も「酒場には似つかないような幼い」と同じ印象を自分に持ったんだと思ったら、なんだかおかしくなり笑ってしまっていた。  「え、俺なにかおかしい事言ったかい?」  「いえ、そんな」  なんとなくお互い微笑み合っていると、酒場の主人が戻ってきた。  「チェルシーちゃん、ごめん!ターニアが許してくれなかったよ」  主人が、チェルシーにごめんねと手を合わせていると、隣に男が座っていることに気づいた。  主人はおっ!彼氏かい?チェルシーちゃんも隅に置けないねぇと言って、ピーピーと指笛を鳴らしていた。  「主人さん、そんなことよりお客様ですよ」
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