課題

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 「ふむ。そうか、危険な目にあったんだね。でも無事でよかった」  「はい。ありがとうございます。でも、私って本当に何もできないなって改めて思いました。アルバの後ろに隠れて何もできずに震えていたんです」  こんなことじゃ街の外を歩くことすらできないですと、チェルシーは頬杖をつきながら空を見ていた。  「うーん。そうだなぁ…」  主人は少し腕組みをして考え込んだあと、何かを思い出したように目と口を丸にした顔をした。  「まーたそんなバカみたいな顔して恥ずかしいわお父さん。ごめんねチェルシーちゃん。おまたせ!今日のランチはパスタセットよ〜」  ターニアが奥からランチを運んできた。主人の顔を見るなり、呆れ顔でため息を付き、また忙しそうに奥に戻っていった。  わぁ美味しそう!頂きますと、手を合わせたが速いかチェルシーは、チュルチュルとパスタをすすり始めていた。  そんな幼子のようにパスタを食べ始めたチェルシーを主人は微笑みながら見ていた。  「あのねチェルシーちゃん。今思い出したんだけど、教会のシスター達は定期的にあの湖に通ってるみたいなんだ。あの湖はマーラル湖と言う名前がついてるみたいで、女神マーラルの祠があるみたいなんだ」  
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