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チェルシーはパスタを運ぶ手をとめて、主人の顔を見た。主人は、まぁそんなきばらず食べながら聞いてよと、そのまま食べるように促しながら続けた。
「でね、シスター達は特に冒険者なんかを雇わずに自分たちだけで街の外に出ている様子なんだよ。それはモンスター達の動きが活発になった今でも続いているって話だから、彼女達は何か工夫しているかもしれないね」
「工夫ですか?」
「だって教会のシスター達だって、チェルシーちゃんと同じ非力な女性だから、モンスターを力でなんとかするようなことはできないでしょ?」
チェルシーは、なるほどそうですねと頷いていた。
「だから、彼女たちにどうしているか聞いてみたらどうだろう?何か参考になるかもしれないよ」
教会は町外れにあり、ここから少し離れていたので、特に信仰深いわけではなかったチェルシーはなかなか行く機会がなかった。
「まぁ、高い雇用費を出して強い冒険者を雇ったりすることもできるし、逆にチェルシーちゃんが冒険者たちについていくって手もあるよね。チェルシーちゃんは回復魔法には定評があるから、連れていきたいって声も多々あるんだよ。危険だから紹介してなかったけどね」
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