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幻獣 ミケチャン
「ニャアアアアアアア!」
そう、幻獣『ミケチャン』が現れたのだ。3色の毛、大きな目、そして鋭い爪。
王国に時々現れる、恐ろしい存在。一度襲われればひとたまりもない。
ミケチャンはダイヤモンド王国を荒らし始めた。『カラーボックスの家』を襲い、中にいたウサギさんを咥えて走り出す。
さらには世界中の叡智を集めた『ホンダナ』の上に飛び乗り、恐ろしい雄叫びを上げ始めた。
でもアイは負けなかった。創造神マイコに祈りを捧げるために。供物を届けるために。
ミケチャンの追跡を逃れ、ようやくドレッサー神殿に降り立つ。アイは跪き、りんごの入ったカゴを置く。
「創造神マイコ様、この作物を御身に捧げます。どうか幻獣ミケチャンからダイヤモンド王国をお守りください……』
「ミケちゃん! あたしの部屋荒らさないでよ!」
「んにゃー!」
「どうしたマイコ?」
「あ、お兄ちゃん! ミケちゃんがあたしのおもちゃを取るの! お人形遊びしてたのに!」
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