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この時間なら、まだ数本、電車があるし
ホームが混雑する時間ではないが
人は、それなりに居る
スマホのチェックをしながら待っていると
先程の医大生が声を掛けてきた
後をついてきてたらしい
美香は少し恐怖を感じた
しかし周りに人も居るし大丈夫だろうと
思ってしまった。
医大生はどこの駅で降りるのか?
部屋はどこなのか?しつこく聞いてくる。
いい加減、面倒に思った時に電車がホームに
入ってきた。
逃げるように電車に乗り込もうとする
美香の腕を掴む医大生
恐怖で体が竦む
「ねぇねぇ美香ちゃん、いいじゃん二人で
楽しもうよぉ~」
腕を掴まれ引きずられる声も出せない美香
助けを求め視線が泳ぐ
しかし周りは見て見ぬふりするばかりだ
「…ぃゃ…」
小さく震える声でやっと言えたが
やはり誰も助けてくれそうにはない
諦めの気持ちが強くなってしまった‥‥
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