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佐渡はここで顔を合わせるのは
気恥ずかしい気がした、しかし立ち去るのも
変に思われるだろう、
あとは気付かれない事に
期待するしかないだろう。
しかし、そんな期待は裏切られるのが世の常
会計が済み、振り返る美香の視界に
佐渡が入る
「…あっ!?……」
それ以上、言葉の出ない美香
「いや~あははは、どうも」
何ともバツが悪いと思った佐渡
頭を買いながら愛想笑いするしかなかった
「あっ、いえ先程はありがとうございました
…この辺りにお住まいなんですか?」
当たり障りない事を言う美香
「あーええ、はい、そうです。」
人差し指を立て上を指差す佐渡
このコンビニの上はマンションになっている
その一室が佐渡の家になる。
「えっ?‥‥あっあの…私も…なんです…」
こういう時はお互い気まずいものだ
美香は佐渡の買い物かごに目が行き
「あっ、どうぞ…」
とレジの前を空ける
佐渡も
「あっ、はい、じゃあ…」
とカゴをレジに置いた
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