プロローグ

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多分、今夜も不発だと思っているから 3対3の合コン、会場のレストランに着く もう、すでに男性陣は待機済みだった 交互に自己紹介を済ませる 美香は男性陣の自己紹介を聞いても やはり恋愛したいほどの好感を持てる相手は 居なかった。 記憶に残らない雑談に相づちを打ち 作り笑顔で聞き流している。 医大生のせいなのか、エリート思想が高く 自慢話ばかりなのも 退屈な時間に拍車をかける。 お化粧直しでは、 友人達が品定め結果を言い合う 美香は当然のように3人ともパス状態だ 時間が過ぎ、やっと、お開きの時間 友人は二人ともに、お持ち帰りされるようだ 美香は、お礼を言い残すと、そそくさと 帰り支度を始める 男性陣の一人が声を掛けてくる 「あぶれた者同士、二人で飲もうよ?」 美香にそんな気はないので、やんわりと 断わり、レストランをあとにする そして自分の部屋に帰るために 地下鉄のホームで電車を待っていた
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