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「あ……ん」
一本、二本……と指は足されていき、ぞっと肌が粟立つほど深くまで挿入される。
空閑の指は博臣のよがり感じる場所を覚えている。
そこばかりを優しく指の腹で叩かれて、堪らず限界を訴えた。
「ん、あ……あぁっ、あ……くがくん……」
「後ろだけでイけそ? いいよ、先にイって」
囁かれ、甘い疼きが電流のように全身を駆け巡った。
環境が変わってからも、性処理に関してはおざなりのままで過ごしてきた。
空閑から与えられる強烈な快楽についていけず、達した後は半分腰が抜けているような状態だった。
されるがままに足を割られ、空閑がその間へと陣取る。
剥き出しになった空閑のそそり立つものと、自分のものが同時に視界に入り、その違いにくらくらと目眩がした。
力の入らない博臣の腰を抱え上げ、十分に慣らされたそこに凶悪な大きさのそれを宛てがった。
自然と息が詰まる。
「あ……あぁ!」
嵩高い先端を飲み込みさえすれば、残りは簡単だった。
緩く揺さぶられただけで、指とは比べものにならないくらいの愉悦が生まれる。
互いに一つになるまで馴染む間がもどかしくて、何度もキスを繰り返した。
「ん……あ、ピアス……」
「……ん? 痛い?」
「いたく、ないけど。ついてるのかと思った。下にも」
「へっ?」
「動くとごりごり感じるから……あ」
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