ソルティバニラの求愛

18/21
前へ
/94ページ
次へ
「あ……ん」 一本、二本……と指は足されていき、ぞっと肌が粟立つほど深くまで挿入される。 空閑の指は博臣のよがり感じる場所を覚えている。 そこばかりを優しく指の腹で叩かれて、堪らず限界を訴えた。 「ん、あ……あぁっ、あ……くがくん……」 「後ろだけでイけそ? いいよ、先にイって」 囁かれ、甘い疼きが電流のように全身を駆け巡った。 環境が変わってからも、性処理に関してはおざなりのままで過ごしてきた。 空閑から与えられる強烈な快楽についていけず、達した後は半分腰が抜けているような状態だった。 されるがままに足を割られ、空閑がその間へと陣取る。 剥き出しになった空閑のそそり立つものと、自分のものが同時に視界に入り、その違いにくらくらと目眩がした。 力の入らない博臣の腰を抱え上げ、十分に慣らされたそこに凶悪な大きさのそれを宛てがった。 自然と息が詰まる。 「あ……あぁ!」 嵩高い先端を飲み込みさえすれば、残りは簡単だった。 緩く揺さぶられただけで、指とは比べものにならないくらいの愉悦が生まれる。 互いに一つになるまで馴染む間がもどかしくて、何度もキスを繰り返した。 「ん……あ、ピアス……」 「……ん? 痛い?」 「いたく、ないけど。ついてるのかと思った。下にも」 「へっ?」 「動くとごりごり感じるから……あ」
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

567人が本棚に入れています
本棚に追加