ネロのおともだち

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 ――誰もが抱えうる心の闇は寂しがり屋だ。  いつだってそれは悪意なくこちらの手を引き、包み込もうとしてくる。  希望を失うことはもうないと、居心地のいい優しい絶望を大きく広げて待っている。  それを受け入れるのか、払いのけるのか、あるいは逆に飲み込むのか――  
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