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二人には、私が井手先輩の件で悩んでいることは伝えてある。
彼氏がいるだなんてつい嘘をついてしまったことも。
その架空の存在を紹介しなければならなくなったことも。
だから、今は『彗に彼氏のフリをしてもらうことになった』と、そのことだけを話した。
すると、返ってきたのは
「「えっ!」」
なんて驚いたような反応。
驚くのは想定内……というか何となくそうだろうなって予感してたから、それはいいとして。
想定外だったのは、その声の大きさ。
だって、クラスの人たちが何があったのと言わんばかりに不思議そうな顔でこっちを見てる。
それから、廊下で話していた彗たちも──。
「あっ」
と、その時バチッと目が合って。
「みーなみちゃんっ」
にこやかに歩いてきたのは、彗の友達の……。
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