やっぱり蓮音は凄い

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やっぱり蓮音は凄い

より深い触れ合いを求めるように、僕の背を抱く腕に力が籠るのを感じた。  その先を覚悟して身を固くした僕に、蓮音(れんと)が言った。 「(あや)、俺は絶対お前を泣かせたりしない」 その声音に温かで優しいものを感じ、胸がじんわりと熱くなった。 こうして向かい合い真顔で言われると、その言葉が胸の中に真っ直ぐに届いた。 うなじを柔らかく喰みながら、蓮音(れんと)は無言で愛撫を続けた。 唇からは荒い息と甘い嬌声が漏れ、やがて耐え切れないほどの快感が身体を駆け抜けた。 これまで僕の恋心はいつもひっそりと芽生え、同じだけ消えていた。 長い指が身体の奥へと入ってきて、期待にゾクリと背筋を震わせた。 猛ったペニスが窄まりに押し当てられた。 信じられないほどの快感が頭から足の先まで駆け巡る。 待ちに待った悦びが、身体中を駆け抜ける。 根元までペニスを突き立てると、そこからは容赦なく腰を打ちつけた。 感じる部分を幾度も突かれ、直ぐに射精してしまった。 溺れるような感覚に僕ははたまらず蓮音(れんと)の逞しい身体を抱きしめた。 蓮音(れんと)の身体が震え、身体の奥に熱いものが流れ込むのを感じた。 身体を貫く熱い感覚に身も心も震え、愛しい人と抱き合う幸せを噛み締めた。 僕たちは無言のまま抱き合った。 そしてどちらからともなく顔を上げ、お互いに啄むようなキスをした。 蓮音(れんと)はしばらくの間、僕を抱きしめていた。 「ありがとう」 ぽつりと蓮音(れんと)が言った。 顔を上げると蓮音(れんと)は甘く優しく微笑むと僕の鼻にキスをした。 「お前を好きでよかった」 鼻の奥がツンと痛くなった。 ギュッとしがみつくと、蓮音(れんと)は嬉しそうに笑った。 それからさらりと僕の髪を撫でた。 蓮音(れんと)の力強い腕が自分を抱き寄せたのを感じながら、瞼を閉じ優しい眠りについた。
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