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「給仕担当の女性社員達です」
「誰がどのお客に料理を出すといった取り決めは?」
「いえ、特に。どなたにも同じ料理をお出しすることになっていましたから」
「となると、薬物入りの料理を用意しておいて、大隈社長のところに運んでゆくというのは難しそうですね」と刈谷が言った。
「そうですね。どの料理が彼のところにゆくか、わからないわけですから。飲み物はどうですか? 大隈社長だけが口にしたものとか」
堂島の問いにさくらが答えた。
「ありません。ワインもミネラルウォーターも、同じボトルから注ぎ分けられていました」
「刑事さん、まさか、我々の誰かが彼の料理に薬を入れたと言うんじゃないでしょうね」と鳥羽が言った。
「いや、他の会食者の目の前で、それは難しいでしょう」
「前園君、大隈社長の昼食なども調べたはずだよね?」と柏木が前園に尋ねた。
「ええ、昼食は抜きでしたが、夕食の二時間前に飲んだスープは検査しました。大隈社長が毎日のように飲んでいたと聞いて、ちょっと気になったんですが、結果は異常なしでした」
「スープを毎日?」
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