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「ああ、魔狼は東に向かった。途中の街では人が襲われたり家畜が被害に遭った。あいつらは人や動物の魂を糧にしているらしい。今は何とかごまかして魔狼の事は伏せてあるがこれ以上被害が出始めれば街は大騒動になるかもしれん。だが、魔狼は東に向かっていたがどうやら太陽を捕まえるのが無理だと思ったのかまた方角を変えたようだ。それから北に向かったらしいがはっきりしたい場所はわからない」
「大司教、ほんとに魔狼は太陽や月を捕まえれるんですか?あんな大きなものすごーく高いところにあるのに?」
アリシアはごく普通の疑問を投げかけた。
「な、何を言っている。アリシアあいつらは魔界から来たばけものだぞ。人間の常識が通用すると思うのか?だからお前は…」
ガイルは頭痛がするとばかりにこめかみをぎゅっと押さえた。
アリシアはそんな風に言われてたじろぐ。
すると大司教がアリシアの前に近づいて来るとぐっと握りしめた拳に力が入った。
また、頭ごなしに怒られるんだ。アリシアはここに来てからと言うもの大司教に事あるごとに怒鳴られ怒られて来た、
お前は何もできない出来そこないだとか。
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