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思えば昨晩もあまり食べていなかったし朝食もグレンが心配であまり食べれなかった。
あっ!グレンはどうしただろう?あのままティルキア国に帰ってくることになるとは思ってもいなかったから…
そうだ。これが終わったらアラーナ国に行って一度グレンに謝るのもいかも知れない。彼、仕事がどうとか言ってたし。
悪かったって言えば、あの事は誰にも言わないからって言えばきっと許してくれるわよね。
そうすれば彼の仕事の手伝いが出来るかも知れない。
アリシアは食事をしながらそんな事を考えていた。
そして食事が終わるとアリシアは新しい聖女服に着替えをした。
今日の聖女服は真新しいもので滑らかな着心地に思わずうっとりするほどだ。
「大司教こんな新品の聖女服を着ていいんですか?」
「当たり前だ。神聖なオルグの泉で祷りを捧げるんだ。何もかも真新しい方がいいだろう」
「そういうものですか?まあ、いいんですけど」
やけに大司教が優しくてアリシアは何だか調子が狂う。
シスターが髪に香油をつけてきれいに髪を梳いてくれてアリシアの黒髪は驚くほど艶やかになった。
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