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ジャスティス・ピンク《以降、三人称》
「キャァァァーーーッ!」
ジャスティス・ピンクは悲鳴を上げ路面に叩きつけられた。
ピンクの必殺の電光キックも蟹怪人に弾き返された。
さすがギルディアの最強怪人だ。
相当、二人には実力に差があるみたいだ。
『ゲッケケケェッ、弱いぞ。ジャスティス・ピンク。弱すぎて笑ってしまうほどだ。お前の得意の電光キックもこの蟹・ギルディアにはまったく歯が立たんではないか!』
怪人は大きなハサミを振り回し威張り散らした。
悪の秘密結社が放った新たな怪人はカニ・ギルディアだ。
「くっそォ。電光キックが効かないなんて」
硬い甲羅で守られた蟹怪人の前にはジャスティス・ピンクの必殺のキックもパンチもきかず太刀打ちできない。
「イィーーーーッ!」
続々と戦闘員たちが襲いかかって、ジャスティスピンクの腕や足を捕まえていった。
「く、やめろォ。離せェ。離せェーーッ!」
ピンクは暴れながら喚き散らすが、怪人や戦闘員たちは容赦しない。
『黙れェ。正義の味方の中で最も弱いジャスティス・ピンクなど、オレたちの相手ではない』
すぐさま怪人たちによってピンクは囚われの身になってしまった。
「うるさいなァ。ジャスティスピンクは敵の怪人に捕まることを前提に設定されているのよ」
ピンクは、十字架のようなものに磔にされても減らず口を叩いた。
いわゆるお約束と言うヤツだ。
『なんじゃ、そりゃァ?』
怪人たちも驚きの告白だ。
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