ジャスティスピンク

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ジャスティスピンク

「フフゥン、どうする。もっと痛い目に合いたいのか。このジャスティスブルーとブラックを相手に?」  ブルーはピンクの(いまし)めを(ほど)きながら余裕の笑みを浮かべた。 『うっせェ。2対1など正義の味方のくせに卑怯なマネをしくさって!』  カニ怪人はブルーとブラックにクレームをつけた。 「はァ、どっちが卑怯なのよ。私を人質にして脅してたクセしてェ。盗っ人、猛々(たけだけ)しいのはどっちよォーーーーッ!」  すぐさまピンクも文句を言い返した。 『ぬうゥ、今度はジャスティスピンク。お前のオッパイを拝んでやるからな。楽しみにしていろ!』  怪人はピンクの胸元を指差した。  周りの野次馬たちはニヤニヤしてカニ怪人の話しを聞いていた。  特に思春期の男子学生たちはピンクの巨乳に興味津々だ。  さっきからピンクの胸元を中心にスマホで撮影していた。 「誰が楽しみなんじゃァーー。ふざけるな。コンプライアンス違反だろうが!」  とっさにピンクはカニ怪人に殴り掛かった。  しかし怪人は身を翻して逃げていった。 『覚えておけェ。ジャスティスのメンバーめ。次に会った時はピンクのオッパイを全世界に晒してくれよう』  とんでもない捨てゼリフを吐いて、カニ怪人たちは逃げていった。 「ぬうゥ」ピンクも追いきれず逃げられた。  ようやく遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。  野次馬の誰かが警察へ通報したのだろう。    
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