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ジャスティスピンク
「おい、ピンク。大丈夫か?」
ジャスティス・ブラックが優しく声をかけた。
「はァ、遅いんだよ。助けるならもっと早く助けろよ」
助けられたのに文句を言って困らせた。
「いやいやァ、こっちだってアイドルの握手会の途中だったんだぜ」
ブラックはヲタ活の途中、駆けつけたみたいだ。
「ふざけんな。アイドルのヲタ活と私のオッパイとどっちが大事なんだよ」
両腕で胸を隠すようなジェスチャーをした。
「え、そりゃァヲタ活かな?」
ブラックはこともなげに笑って応えた。
「なにィ、ざっけんなよォーーーッ!」
ピンクは殴り掛かった。
「まァまァ、ジョークだよ。ちゃんとヲタ活を中断して来たんじゃないか」
華麗なスウェイバックでピンクのパンチを避けながら苦笑した。
「フフゥン、もう少し助けるのが遅れたら、オッパイを拝めたのに」
ブルーも腕を組んで残念がっていた。
「まったくだぜェ……」
野次馬の男子学生たちもせっかく期待していたのにガッカリしたみたいだ。
「うっせェ。全員ここでケツ出せェ。ケツパン、バッチコーンってブチかましてやるからな」
ピンクはキックをブチかまそうと身構えた。
「いやいやァ、ジョークだよ。みんなピンクのオッパイなんか見ても楽しくないんだから、なァ」
ブラックは言い放った。
「そうそう」
ブラックの意見にブルーや周りの野次馬たちもうなずいた。
「いやいや、それはそれでムカつくんじゃァーーッ」
この様子では当分の間、ピンクの怒りは収まらないみたいだ。
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