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ジャスティスピンク
ジャスティスピンクは変身を解くと桃乃ピーチになった。
彼女は売れっ子キャバ嬢だ。
キャバクラ店での源氏名は『ピーチ姫』で売上げはもちろんトップだ。
SNSの総フォロア数は数百万とも言われている。
彼女の予約客は数万人らしい。
もちろん何ヶ月も待たされる状態だ。
ブラックはピンクの正体を知っているがブルーは知らなかった。
「おい、ピンク。送って行くよ」
ジャスティス・ブラックことマックロードが車から声をかけた。
ブラックの正体は天才外科医の槇蔵人だ。
通称、マックロード。
『神の手を持つ外科医』と異名を取っていた。
金持ちたちに法外な治療費を請求する悪徳外科医として有名だ。
彼は真っ赤なフェラーリに乗っていた。
「ああァ、こんなにアザだらけだぜ。ッたくカニ怪人のヤローがァ。今度はカニかまぼこにしてやるぜェ!」
ピンクこと桃乃ピーチはフェラーリの助手席に乗りながら愚痴をこぼした。
知らないうちに手や太ももにアザができていた。
「フフゥン、オレの病院で赤チンでも塗っていくか?」
「冗談だろう。これから同伴なんだぜ。赤チンなんか塗ったら臭くて堪らねえェだろうが!」
「おいおい、まだ懲りずにキャバ嬢をやってるのか?」
ジャスティスブラックことマックロードは呆れた顔で苦笑いした。
「はァ、当たり前でしょ。どっかの悪徳外科医みたいに、一回のオペで1億も2億も貰えないんだから」
ピーチは暗にマックロードに皮肉を言った。
「おいおい、オレはセレブで金の余った老人からしか金は巻き上げないんだぜ。どうせ、あの世には金を持っていけないんだ。だったら有意義に使わないとな」
「そりゃァそうだけど。マックロード先生はその金を湯水のようにヲタ活で使うんじゃん。あれって有意義なの?」
不思議そうに聞き返した。
「フフゥン、もちろんさァ。オレはアイドルたちに還元してるんだよ」
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