不安と決意

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不安と決意

──どうすればいいの? 小豆原(あずきはら) 夜宵(やよい)は、どう生きればいいの? また、学校生活が始まってしまう。 また、人間関係で悩んでしまうかもしれない。 愛生(あい)茉莉(まり)のように、“この子とは話したくない”ってなるようなことは、起こしたくない。 早月(さつき)のように、自分のせいで相手に嫌われるようなことも、二度としたくない。 早月の時のような過ちは、もう二度と起こしたくない。 “誰か”に嫌われて、また人間不信になんてなりたくない。 ──もう、“誰か”とトラブルは、起こしたくない。 ──でも、“全て”耐えることは、したくない。 ──“全て”耐える必要はどこにもないって、知っているから。 きっとまた、伸び悩んでしまう。 嫌な思いをしたり、思わぬ所で(つまず)くことだって、絶対にある。 その度に「嫌」って言っていたり、「耐えなきゃ」って思っていたら、ずっと自分が苦しむだけ。 ならば──。 ──最初からそんなこと分かっているならば、最初から全部受け入れてしまえばいい。 ───“そういうもんだ”って。 これは分かりきっていることだ。 『“僕”を、“誰か”が受け入れてくれることは無い。』 『“誰か”が求めているのは、“私”だ。』 ──その“誰か”の中で、受け入れてくれる人を見つけたらいい。 ──最初から“僕”を受け入れてくれる人がいるとは限らない。 なら、“自分”が何をすればいいのか、分かっているよね? ───思いっきり、“今”を楽しめ。
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