必要な能力

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4月24日(水) 放課後・部活中 とりあえず、今日も最初は課題曲を1回だけ歌ってみよう。 それで、今日自分がどう練習すればいいのか、考えないと。 ・・・・・・皆上手いし、思いっきり歌ってるのに、自由なのに、私だけ小さなことで躓いていたくない。 夜宵:・・・・・・──♪ ・・・やっぱり、喉が塞がってる。 どうすれば開いてる感覚がするんだろう・・・叫ぶとか?でも、急に叫んだら皆をびっくりさせるし、練習の邪魔になる・・・。 ・・・・・・やっぱり、先輩に相談してみようかな。 別のテラスで自主練してもいいですかって・・・。 夜宵:♪───・・・・・・・・。 そして私は、くるりと振り返る。 夜宵:! 唯華(ゆいか)先輩:うんうん・・・なるほどね。 唯華先輩が、私の歌を聞私。 そこからはアドバイスをくれたり、私が今何に悩んでいるのか話した。 悩みはもちろん、喉が塞がっていることだけど・・・。 ・・・・・・やっぱり、聞いてみよう。 夜宵:あの・・・良くないと思って聞かなかったのですが、別のテラスで自主練してもいいですか? 先輩:ああ!全然いいよ。ちょうど向こうのテラス空いてるから、そっち使ってくれたらいいから。 夜宵:!、本当ですか? 先輩:うん。それじゃぁ、何かあったらまた呼ぶからね。 夜宵:はい、ありがとうございます! ということで、許可を貰った私は別のテラスへ向かった。 •*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆ まず・・・喉が塞がってるような気がするのは・・・やっぱり羞恥心とか・・・?控えめに歌っちゃうから、無意識に喉を塞いじゃって・・・。 うーん・・・それなら、1人で歌えば解決するけど・・・個人チェックがあるんだから、1人で歌わせてくださいなんて言えるわけない・・・。 なら、人前で歌えれるように努力しないと。 私は自分の声をLINEにアップしてるから、人に聞かれるのは別に平気だし・・・。 私は別に、音痴でも下手っぴでもないだろうから、喉を開けば絶対なんとかなる。 夜宵:・・・とにかく、歌おう。 まずは・・・やっぱり課題曲を歌って、現状を把握しよう。 もしかしたら、全力で歌えないから、かもしれないし・・・。 夜宵:・・・・・───♪ ──何より、自分が何に躓いているのかも、知りたいから。 夜宵:・・・・・・ふう・・・。 とりあえず、歌いきれた。 もちろん納得は行かない。 あー、ホントどうしよう。・・・もちろん、このままじゃいけないのは分かってる。 でも、今の私に為す術はない。 ・・・歌う他ね? ・・・まあ、歌うか。 とりあえず課題曲を歌って、その後に好きな曲で歌って、曲次第で声の出方に違いがあったら、その曲の慣れや自信などが考えられる。 ・・・ってことはまぁ、課題曲には自信が見えないってことだろうけど。 夜宵:♪─── ・・・もちろん、納得はいかない。 あーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・よし、他の曲も歌ってみよう。 夜宵:♪──、♪─── やっぱり歌い慣れてるからか、この曲を歌うのは楽しいな。 ・・・声も出てる感じがするし、やっぱり慣れかな。 それなら、何度も歌うしかない。 ・・・・・・納得が行くまでは、練習を続けよう。 ということで、部活終了時まで、ずっと歌っていた。
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