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終礼の鐘がなる。
さてさて、ここからメールの確認だ。俺の営業はこんなタイミングで「至急」などの依頼も少なくない。
しかし今日は珍しくなんの依頼もないのでパソコンを閉じて仕事を終える。
時間がある時は決まって行くところがある。
それは…事故のあった橋の見える河川敷。
あの日飲んでいた缶コーヒーと同じ物を買う。だけどデザインは変わってる。旅行雑誌の中、片隅のあの日食べようと話していたアイスを見る。それは紙媒体は無くなりスマホの中に変わった。同じ制限速度の道路標識も妙に新しくなっている。
何もかも同じを揃えようとしても、
君のカケラを探してみるものの、
今夜もまた見つからないまま。
過去を思い返して瞼を落としてみる。
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