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各プロジェクトの進行
それから、各プロジェクトは各々、地球帰還に向けての活動を続行した。
環境改善プロジェクトの探査チームは、衛星からのデータを分析し、特定の地点を探査した。
そこで、奇跡的に氷床を発見する。
氷床は火星の過去の気候や環境の情報を含んでいる可能性がある。
氷床の分析によって、火星の過去における気候変動や水の存在に関する情報が解明されるかもしれない。
また、氷床内に微生物などの生命の痕跡が残っている可能性も考えられる。
氷床から得られる情報は火星探査のさらなる進展につながるかもしれなかった。
新たな発見や情報が、火星や宇宙の謎を解明する手掛かりとなるかもしれない。
環境改善プロジェクトチームはこの素材を利用して火星基地の発展、地球への応用を目指す。
「なかなかの手腕だな。我々のチームには、信頼できるメンバーが揃っているみたいだ」
チームリーダーが発案者の鈴木航に言う。
「はい。この氷床の発見には、驚きと希望を感じています」
リーダーに応える若きメンバー、鈴木航。
「この氷床を利用して、水資源を確保しよう。探査ロボットの開発は順調か?」
「申し訳ありませんが、探査ロボットの開発段階にはまだ達しておりません。ですが、24時間体制で基地を警護するロボットを開発完了出来そうです」
鈴木は、近頃怪しい動きをしている火星人側を警戒していた。
そこで、急遽、開発の順番を探査ロボットから警護ロボットに変えたのである。
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