プロジェクト、発動

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せんせぇと別れて自分達の部屋に戻った僕は、それから次のプロジェクトの会までに一生懸命イベントを考えた。 どうしたら、皆が仲良くなれるだろう?? 僕が頭を抱えていると、博士が部屋に入って来た。 「やっまむっらくんっ!悩んでる様子だねー」 「博士ー、プロジェクトから宿題が出たんだけど良い考えが思い浮かばないんだー」 「あー、さっき小川先生?に会って話を聞いたよ。何でも他プロジェクトのメンバー達にも参加を要請するイベントを考えてくるように言われたんだって?」 「はい…。でも、どんなイベントが良いんでしょう?」 「答えは与えられないけど、ヒントなら出してあげても良いかなっ。…山村くん。最近、基地内のコミュニケーションについて、心配している事は無いかい?」 「心配している事…??」 僕が博士を見上げると、博士はニッコリ笑った。 「何でも良いんだよ?先ずは自分で考える事が大事だから」 心配している事かぁ…。 僕は、ここに来てからの数年間を思い出せる限り頭に浮かべてみた。 「んー…1人1人の意見や考えが上手く皆に行き渡っていない気がするー…。このまんまじゃ、お互い解り合えなくて、チームの中で目標に向かっての協力が上手くいかないかもしれない…」
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