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「うんうん。それで?」
興味深そうに耳を傾ける博士に僕は話し易さを感じ始めた。
「このまま皆がバラバラになるのは寂しいし、地球に帰れなくなったら悲しい…」
博士の顔が真面目になった。
「そうならないようにする為に、どうしたら良いか。そこから自ずと答えが出てくる筈だよ」
そうならない為には、チームの皆が楽しめなきゃ意味がないような気がする。
例えば、お互いの自己紹介をしたり、これまでしてきた事を皆に話す時間を過ごしたり、お互いの好きな事や趣味について話し合ったりするのは、どうだろう??
僕は博士がくれたヒントから出した内容を忘れない内にメモし始めた。
「上手くいくと良いねえ…」
博士が部屋を出て行く時、小さな声で言った言葉も耳に入らないで、僕は書き続けていた。
そして、自分達が考えてきた宿題を発表する日がやってきた!
皆が順番に自分の考えてきたイベントを話していく。
「最後に、山村くん!」
リーダーさんに名前を呼ばれて、僕は緊張しながら返事した。
「は、はい!」
ガタッ!と音を立てて椅子から立ち上がる。
「イベント企画について説明して下さい」
リーダーさんに言われて、僕は書いてきた宿題を読み始めた。
「皆さん、僕は皆が楽しめて、お互いを解り合える時間の過ごし方を考えてきました!」
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