イベントのひと時

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イベントのひと時

パチパチと拍手が起きた。 「それでは、まずは皆さんに自己紹介をしてもらいます。自分の名前や好きなこと、興味を持っていることなど、気軽に話してくれると嬉しいです。じゃあ、僕からいきますね。こんにちは。趣味は基地探検と料理です。地球にいる時に作ったガーリックシュリンプは自信作だよ」 参加してる人達から「美味しそう!」「食べてみたい!」って声が上がった。 その声に顔を上げた時、保の姿が見えた。 胸がドキドキしてきた僕は、ダイホンを見るのも忘れて頭の中が真っ白になっちゃった! でも、その時、鈴木くんが助けてくれた。 「次は僕ですね。環境改善プロジェクトのチームメンバーで鈴木航と申します。趣味はサイクリングと読書です。地球にいる時に読んだSF小説は面白かったですね。高校の文化祭では、脚本も手掛けてました」 鈴木くんなら、この出来事もSF小説にしちゃいそうだなぁ。 鈴木くんのお陰で気を取り直せた僕は、スムーズにイベントを進めていった。 「はい、皆さんそれぞれ面白そうな趣味を持ってますね。次は千夜香澄さんです」 僕の言葉を聞いて香澄ちゃんが話し出す。 「はい、千夜香澄です。私はプラントママとして植物栽培が大好きです。植物たちとの触れ合いが日常の癒しです」
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