9人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
セキュリティ改善、異常事態収束プロジェクトでも、火星人側の動きは警戒していた。
しかし、隕石衝突後の地球復興における安全面や危機管理に注力する役割も重要と見なされたプロジェクトチーム。
異常事態への対応力を活かし、危機的な状況下で的確な判断を下し、安全な帰還のために尽力していた。
【火星基地内、セキュリティ監視室】
モニターを注意深く見ている若きチームメンバー、千夜保。
(あ?これは奇妙な動きだな。どうやら、外部のセンサーが反応しているみたいだ。ちょっと、確認してくるか)
数分後、千夜は別のメンバーとホールwayで会う。
「悪い、ちと異変があったみてーだ。外のセンサーに何かが映った。怪しいアクティビティがあるかもしれないから、慎重に調査することにした」
「本当か?大丈夫か?何か怪しかったのか?」
「ああ。急いで外部を調べに行く。他のメンバーは基地内のセキュリティを確認してくれ」
迅速に外に出る千夜。
不審なアクティビティの源を探す。
(…っ…!ここだ。何者かが不正アクセスを試みているようだ。俺がここで止めてやる。基地のセキュリティを嘗めるなよ!)
千夜は不審者を制止し、セキュリティを守るための行動を取る。
「(通信機を使いながら)こちら千夜、不審者を確保した。基地内は安全だ。急いでサポートを要請する」
『了解!直ちにそちらへ向かう』
「ひいいっ!命だけは助けてくれえー!」
「るっせ。あんたはちと黙ってろ」
不審者はすっかり千夜に萎縮していた。
(しっかし、鈴木の言ってた通りかもしれねーな。コイツをゲロさせればハッキリするが…)
千夜も又、鈴木同様、火星人側の動きに注視し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!