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「ですから、侵入者を許すミスを犯す位ですからセキュリティ改善プロジェクトには、何かしらの対策を講じてもらうべきなんです!」
「だから、それは明日、リーダーに言っとくって言ってるだろうが!」
「明日じゃ遅いんです!再犯を防ぐためにも、今直ぐに提示してきてください!」
「リーダーだって人間なんだよ!休息する時間も必要じゃねーか!あんたんとこの警備ロボットはデクの棒か!」
「ロボット任せにしないで下さい!機械だって誤作動する時が有るんですよ?!」
…どうも、僕が男の人に怖い目に遭わされた事が喧嘩の理由みたいだ。
僕はドアを開け放つと、鈴木くんと、彼の胸ぐらを掴んでいる保の間に立った。
けど、身長が足りなくて2人の足の間に立つ事になっちゃった。
「やめてよう!皆で協力して地球に帰るのに喧嘩しないで!」
僕が顔を上げて、両腕を広げてそう叫ぶと、頭の上から鈴木くんの声が聞こえてきた。
「山村先輩…。僕だけ知らなかったなんて…申し訳ありません…。だから、泣かないで下さい…」
「鈴木…あんたがここまで取り乱すのは被害者が山村だったからじゃねーのか?」
「!…そ、それは…」
「ったく、公私混同も良いとこだな…っ!」
保は乱暴に鈴木くんを離すと部屋をズンズンと出て行っちゃった…。
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