地球帰還計画、始動

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地球帰還計画、始動

僕達5人は何事も無かったかのように仲良く食事をした。 そして、火星での住みやすい基地で、皆それぞれのプロジェクトがスムーズに目標を叶えていく。 僕のプロジェクトでも大きな一歩を踏み出すことになった。 その日、チームリーダーさんは、僕達に言った。 「皆さん、各プロジェクトの計画も順調に進みました。そこで同席者を指名し、私自ら、隕石衝突後の地球帰還を目指す国際会議に出席します」 一気にザワザワし始める部屋の中。 僕は、やっぱりよく解んなくて、ボーッとリーダーさんの話を聞いていた。 でも…。 「いよいよ地球に帰れるのか!」 「スペースガードセンターとの連絡を緻密にとって、こっちの情報を流していたからな。地球の復興も上手くいってるんだろう」 「又、地球で暮らせる日が近づいているんだな」 チームメンバーさん達の声に、僕は、いよいよ地球に帰る日が近づいてきてるのを知って嬉しくて万歳したくなった。 「会議では主に私が発言しますが、質疑応答の際に同席者全員が質問することも認められていますので、疑問に思った時は、その時、質問するように。では、当プロジェクトからの同席者を指名します。先ず…小川由佳(おがわゆか)さん」 「はい」 小川せんせぇ、会議に出させてもらえるんだ!
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