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やっぱり、凄いなぁ!
僕は前の方に座っている小川せんせぇの背中をキラキラと見つめた。
「…最後に、山村凌くん」
僕はリーダーさんの声にビックリし過ぎてポカンとしちゃった。
「山村くん?貴方も会議に出るんですよ?」
「えっ…?ええーっ?!」
僕の声が部屋中に響いた。
信じられなくて周りを見ると、皆、ビックリして、僕を見てる。
いけない、いけない!
僕は立ち上がると、勢いよくお辞儀した。
「は、はい!頑張ります!!」
頭を上げると、リーダーさんは笑っていた。
「貴方の企画したイベントは大変、有意義なものでした。その功績を讃えてのことです。胸を張って下さい」
リーダーさんに言われて、僕は胸を張った。
「頑張れよ、チビ!」
「会議で変な質問するなよ!」
「俺達の分まで、しっかり聞いてきてくれ!」
後ろに座っている人達からも椅子をバンバン叩いて応援されて、僕は嬉しくなった。
「ありがとうございます!!」
僕は後ろを振り返って、笑顔で僕を見ている人達にお礼を言った。
「礼を言うならリーダーにだろー?」
そんな声も聞こえてきて、部屋中に笑い声が起きた。
僕は前を向くとリーダーさんに向かって、もう一回、頭を下げる。
「リーダーさん、ありがとうございます!!」
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