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保は喧嘩、強かったからなぁ。
そう思ったけど、僕は黙っていた。
「そんなある日、先輩が言った。俺が先輩に犯されなければ代わりに鈴木を襲うと…。鈴木を守るために俺は先輩に体の関係を許した…」
そんなぁ!
それじゃあ、鈴木くんにも香澄ちゃんにも保は話せる訳が無いじゃないかあ!
それも保の話を聞く限り、無理矢理っぽい…。
本当は、それがその後も何度も続いたんだけど、保は、それ以上は言わなかったから、僕にはわかんなかった。
「保ー!僕、佐藤先輩とのこと誰にも言わないよう!!」
僕は一生懸命そう言ったけど、保に包帯が巻いてない方の手で口を塞がれた。
保の手…暖かい。
僕は心が安心してく気分になった。
「山村、声デケーよ」
「んんん!(ごめん!)」
その時、僕と保、2人の通信機に連絡が入った。
『地球帰還計画の為の国際会議の日程が決まりました。○月×日、同席者全員、コミュニケーション改善プロジェクト室まで。繰り返します…』
「山村、同席者に選ばれたのか?」
そうだ!
保の真面目な話でスッカリ忘れてたけど、僕は会議に出られる事、保達に早く言いたかったんだ!
「そうだよう!保も会議に出るのー?!」
「俺は会議に同席するというより会議に参加するお偉いさん達の警護の補佐で会議室に居る事になった」
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