国際会議

1/3

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ

国際会議

その時、部屋のドアが開いて鈴木くんと香澄ちゃんが入って来た。 「鈴木くーん!香澄ちゃーん!」 「あっ?!おい!」 保は僕が今、聞いたお話を喋っちゃうのかと思ったのか慌てた感じで僕に声を掛けたけど、僕は構わず2人の直ぐ近くへ行った。 「あのね、あのね!僕、国際会議に出られるようになったよう!」 「僕も先程、連絡を頂きました。山村先輩、会議では宜しくお願い申し上げます(会釈)」 「良いなぁ、皆。終わったら私にも会議の話と様子を聞かせてね?」 3人で、そんな話をしながら僕は振り返った。 大丈夫だよう、保。 保が困るような事は言わないから。 さっきの話は僕達2人だけの秘密だね。 僕と目が合うと保は照れたように目をそらした。 そして、国際会議の日が、やって来た! 国際会議の部屋は、色んな国からの偉い人達がズラリと椅子に座っていた。 1番前の真ん中に座った人が話しだす。 「皆さん、初めまして滝谷凪(たきやなぎ)と申します。隕石衝突後の地球帰還に向け、国際協力や調整を行う計画に参加させていただかせており、光栄に思っております」 次に、基地の中で顔だけ見たことがある男の人が言った。 「滝谷さん、私は中国代表の張(ちょう)です。地球帰還に向け、我々も力を合わせて行動すべきだと考えております。どのように協力していくべきか、意見交換をしましょう」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加